よく動画で連射機のような速さで連射している人がいるがあれは「ピアノ押し」という連打方法を使っている。やり方は人差し指と中指で1つのボタンを交互に押すだけ。指先にタイミングを覚えさせれば誰でもできるようになる。単に素早く連射するのではなくボタンを押すタイミングの問題。「人差し指で押す→人差し指を離す→中指で押す→中指を離す→人差し指を押す・・・」この各動作の間隔をできるだけ小さくして間断なく行うことが重要。実践では突進技を止めるときに便利。ただすべての小攻撃で高速連射ができるわけではなく連打キャンセルが効く技(ヒットキャンセルと違って相手に当てなくてもキャンセルがかかる)か戻りが速い技でしかできない。
バージョンによって使える必殺技が異なったりコマンドが違うものがある。また必ずしもインストカードに書いてあるとおりに入力しなくてもよいものもある。なおターボキャラは他のバージョンに比べてコマンドの入力猶予時間が長めに設定されている(ターボでゲームスピード高速したことに合わせて入力猶予を長くしたのがハイパーでもそのままになっているため)ので、初心者はまずターボキャラから始めてみるのがおすすめである。
当て投げや安全跳び込み以外の起き上がりへのジャンプ攻撃などに対して入力する際は、出す技がボタンの大中小に関係しない技であれば「大→中→小」の順にボタンを押し「大押し→大離し→中押し→中離し→小押し→小離し」の計6回(6F)入力することで精度を高める。また大で出すと隙が大きい技は小ボタンをピアノ押し(人指し指と中指で交互に押す)連打するなどする。
当て投げを通常投げで返す場合に中ボタンでも大ボタンでも入力できるのならずらし押しで精度を高める。ガード硬直の時間の違いを意識してタイミングよくボタンを押すことがキモになるので、事前に相手の連係のクセを読んでおくことも重要。
投げと違ってレバーが真横である必要はなく横要素であればOK。しゃがんだまま中か大のボタンを連打するだけで受身が取れる。またブランカのように大パンチ投げしか持たないキャラでも受け身は中パンチ・中キック・大キックのすべての中大ボタンで入力を受けつけているので中足を出す感覚で受身が取れる。なおベガは比較的ジャンプから空中判定になるまでが速いので「バックジャンプ+中パンチ連打」を入力しておくといい。
スト2ではジャンプ攻撃はすべて立ちガードしなければ防げない。そしてほとんどの地上攻撃はしゃがみガードで防げる。このことから「ジャンプ攻撃は立ちガード、地上技はしゃがみガード」がガードの定石。しかしガードを無視する投げ技やしゃがみガードができない中段攻撃(立ちガード可)もあるのであくまで基本方針。
どの対空技を使うかの基準は相手との間合いと相手のジャンプ軌道による。間合いは使用する技が変わるだけでなく、自キャラの対空技の認識間合いも関わってくる。また間合いが同じでも相手キャラのジャンプの軌道によって対空技も変わる。そのため自キャラの対空技を知っているだけでは適切な対空はできない。相手キャラのジャンプのX軸移動距離も把握していなければならない。
対空技 | 特徴 | 該当する技 |
---|---|---|
「真上」方向に判定の強い技 | 攻撃判定がくらい判定より真上につきでている技を使用する。至近距離で跳ばれたとき以外はほとんど使わないが足の速いキャラなら落下地点に素早くもぐって落とすこともできる。 | リュウ・ケン(近立大P) ガイル(近立中K) X春麗(近立中K) Xダルシム(近立中P) |
「前上」方向に判定の強い技 | 攻撃判定がくらい判定より前上方向につき出ている技を使用する。中間距離で跳ばれたときに使うことができ、もっとも使用頻度が高い。 | リュウ・ケン(遠立中大K) X以外ガイル(遠立大K) 春麗(遠立大K) ブランカ(遠立中P) Xザンギエフ(遠立大K) ダルシム(近立中K) |
「前」方向に判定の強い技 | 攻撃判定がくらい判定より前方につきでている技を使用する。遠距離から手前に落ちる相手を落とすのに使ったり、めくりで跳びこんできた相手をくぐって背後から迎撃する際に使用する。 | リュウ・ケン(遠立大P) ダルシム(遠立小P) |
くらい判定が低くなる技 | 代表的なのは足払い対空。これは空中にいる相手を落とすのではなく、相手が地上に着地したときの隙に攻撃を当てるもの。このことは相手がダウンすることからも分かる。もちろん、相手が下方向に判定の強い技で攻撃してきた場合は潰される。 | リュウ・ケン(大足払い) ガイル(中大足払い) 春麗(中大足払い) ザンギエフ(大足払い) キャミィ(中足払い) フェイロン(下大P) サガット(大足払い) |
無敵技 | くらい判定がなく、攻撃判定のみの状態がある技で迎撃するもの。 | リュウ・ケン(昇竜拳) ガイル(サマーソルトキック) 本田(スーパー頭突き) X春麗(天昇脚) DJ(ジャックナイフ) キャミィ(キャノンスパイク) Xバルログ(スカーレットテラー) サガット(タイガーアッパーカット) |
昇り攻撃 | 相手のジャンプ攻撃をこちらもジャンプして迎撃するもの。 | NDSリュウ・ケン(斜J大K) ガイル(斜J大PK) ブランカ(垂J大P) ダルシム(斜J大P) ザンギエフ(頭突き) ベガ(垂J大K) |
投げ | 相手のジャンプ攻撃が届かない間合いで、相手のジャンプをやり過ごして前進してから着地の隙を投げるもの。バレやすいけどザンギなら使えないこともない。 | 各投げ技 |
飛び道具 | リュウなどで後退しながら波動拳で対空するものが代表的。 | 各飛び道具 |
空中投げ | N春麗などは実践レベルで使える。 | 各空中投げ |
後ろ側に攻撃判定のある技を使い、相手の後頭部を攻撃すること。めくり攻撃を当てるとのけぞりが自分側に来るために普段よりも連続技がつながりやすくなる。
めくり攻撃を受けた場合、相手は逆向きにガード入力をしなければならない。
また使用する技や当て方によっては正面ガードなのか逆ガードなのかがわかりにくいものがあり、相手を惑わすことができる。逆に、相手の後ろ側には着地できるが、ガード方向は一定という技もある(正ガード裏落ち)。のけぞり効果はあるので技は繋げやすいが、ガード方向を揺さぶることはできない。
めくりに適した技一覧
リュウ | ALL | J大K | ||
---|---|---|---|---|
SX | 強空中竜巻 | 正ガード多め | ||
ケン | X以外 | J大K | ||
X | J中K | 疑惑のめくり可 | ||
SX | 強空中竜巻 | 正ガード多め | ||
春麗 | ALL | J強K | ||
ALL | J強P | |||
X | J中K | 疑惑のめくり可 | ||
ガイル | X | J小K | 疑惑のめくり可 | |
ダルシム | X | J下大K(ドリル) | Xなら密着強ドリでめくりやすい | |
ザンギエフ | ALL | J下大P | 疑惑のめくり可 | |
ブランカ | ALL | J大P | ||
X | J小K | |||
本田 | ALL | J下中K | ||
J大K | ||||
キャミィ | S | J大P | ほぼ正ガード | |
X | J小K | |||
DJ | S | J大K | ||
X | J中K | 疑惑のめくり可 | ||
ホーク | S | J下強P | ||
X | J中K | |||
フェイロン | X | J中K | ||
バイソン | X | J大P | 立ち状態の相手には難しい | |
バルログ | ALL | バルセロナ | 疑惑のめくり可 | |
サガット | S | J小K | 正ガード | |
X | J中K | 正ガード | ||
ベガ | ALL | J大K | めくり性能は並 | |
DT | サイコ | めくり性能は非常に高い | ||
SX | J中K | めくり性能が低い=めくりやすい相手に正ガードさせやすい | ||
豪鬼 | J大K |
めくりやすさ
めくる側の出す技によって難易度は変わる。
通常時 | ピヨリ時 | 該当キャラ |
---|---|---|
めくりやすい | めくりにくい | ガイル・ダルシム |
めくりにくい | めくりやすい | リュウ・ケン・春麗・ホーク・DJ |
めくりやすい | めくりやすい | 本田・ブランカ・ザンギエフ・フェイロン・キャミィ・バルログ・ベガ |
めくりにくい | めくりにくい | バイソン・サガット |
※ゲーメストスーパースト2増刊より
相手に攻撃をガード(ヒット)させ、相手のガード(ヒット)硬直が解けた直後に投げを入れること。スト2の当て投げが強いと言われるのは、投げがすべて0F発生(投げの入力が完了した次のフレームで投げられる)なので、ガード(ヒット)硬直が解けてから投げが成立するまでの間に小技やジャンプで逃げるのが難しいからである。ガード(ヒット)硬直が解けた後に発生の速い小技を出しても持続になる前の発生の状態を投げられてしまうし、ジャンプはレバーを上要素に入れても即空中判定になるわけではなく、最も早いベガとダルシムでも4Fかかってしまう。このため当て投げをしかけられた相手は、投げられ判定のなくなる無敵技を出すか投げ返すしか選択肢がなくなる(完全には防げないが、Xには受身OKという選択肢もある)。
当て投げを有効に決めるためには、相手の投げ間合いの外から狙うのが一般的。これは間合いが近過ぎると相手も自分も投げしか選択肢がなくなってしまい、自キャラに有利な状況を作れないためである。投げ間合いの外から投げを狙うことで、自キャラ側には投げ以外の選択肢(下段や無敵技)も持てる。また相手の投げ間合いでは投げを仕掛けるタイミングの主導権を得られず、当て投げの強みを活かせない。
一般的には密着から小攻撃2発や中攻撃1発をガードさせると、ほとんどのキャラの投げ間合いを外せる。
よく使われる当て投げ連係には以下のものがある。
ジャンプ攻撃→投げ |
---|
ジャンプの滞空時間が短いキャラは狙いやすい。ザンギエフやホークは相手の投げ間合いの外から吸う。他のキャラは安全跳びこみから狙うのが一般的。 |
相手の起き上がりやめくりから小攻撃×2→投げ |
ヒット確認しつつ。下段との二択。 |
相手の起き上がりやめくりから中攻撃→投げ |
下段と二択。 |
相手に飛び道具をガードさせて投げ |
ソニックは画面中央から狙える。他の飛び道具は相手が画面端にいないと有利フレームが短くてまず狙えない。 |
相手の投げ間合いの外から小攻撃1発ガードさせて→投げ |
要間合い把握。中攻撃1発と混ぜてタイミングをずらす。 |
相手の投げ間合いの外から中攻撃1発ガードさせて→投げ |
小攻撃1発と混ぜて。小攻撃と違って歩いて投げるのも有効。 |
めくりからひきずって→投げ |
ひきずる時間で相手に下段を意識させたり、投げ返しのタイミングをずらす。 |
攻撃を空振りさせて相手にガードポーズを取らせて投げること。 当て投げと比べると、相手にガード(ヒット)硬直がない分返されやすいが、ガードで固まる相手に有効。地上では主にしゃがむと空振りする技の内、隙の少ない技を使う。
キャラ | すかし技 | 解説 |
---|---|---|
全キャラ | 空ジャンプ | ジャンプをガードすることに意識がいっている相手に。バルログは比較的有効。 |
Xケン | 近立中K | しゃがんだ相手に空振りするので投げ。普段使わない技なのでかえってバレやすい。 |
鎌払い蹴り | しゃがんだ相手に空振りするので投げ。 | |
トップスピン竜巻 | 目の前に着地して投げたいが空中で落とされる。 | |
N以外春麗 | 踏みつけ | 下方向に判定の強い踏みつけはガードを誘いやすい。 |
X春麗 | J小K | めくりにならないのでJ中Kめくりと混ぜて着地投げ。 |
ブランカ | J中K | めくりにならないのでJ小Kめくりと混ぜて着地投げ。 |
ローリング | 小からが狙いやすい。 | |
小足 | 中足より短い小足を空振りして投げ。 | |
サプライズフォワード | 待ってる相手には狙いづらいが牽制で振った技の隙に入り込めれば。 | |
ザンギエフ | 移動頭突き | バレやすい。足払いを空かすことができれば・・・。 |
小足 | 直に吸った方がいい。 | |
遠立大K | 起き上がりに狙う。 | |
ガイル | ラビニー | 当たらない位置に着地して投げ。隙が大きいのでバレやすい。 |
Xリュウ | 大ゴス | ギリギリ当たらない位置で空かして投げ。裏の選択肢で真空。 |
小竜巻 | 着地投げ。真空と2択。 | |
ダルシム | 遠下ズーム | 近距離では当たらないので空かして投げ。 |
ディージェイ | 立中P | 密着より少し離れて出すと空かしが狙える。 |
Xフェイロン | 烈空脚 | 手前に着地して投げ。 |
ホーク | 近立大K | 密着から狙える。 |
近立中P | 密着から小攻撃1発分くらい間合いを離すと狙える。 | |
J大K | 持続が短いので空振りして投げ。 | |
コンドルダイブ | 相手の手前に着地して投げ。ギリギリ当たらないように出さないとバレる。 | |
キャミィ | J中K | 空振りして投げ。 |
バイソン | ダッシュアッパー | 接近しつつ空かして投げ。Xバイソンはグランドがあるので使わない。 |
ダッシュグランドアッパー | Xバイソンはこっちを使う。 | |
バルログ | 下大P | しゃがみガードで固まった相手を投げる。下小中Pを警戒する相手に有効。 |
サガット | タイガーニー | 目の前に着地してアパカとのニ択。投げ間合いの狭さと歩きの遅さをカバー。DTとSXでニーの性能が異なる。 |
ベガ | ヘッドプレス | スカルダイバーを出さずに着地投げ。 |
Xベガ | デビルリバース | 真上で出してヘッドプレスと惑せてパンチを出さずに着地投げ。起き上がりに早く着地して下段と中段のニ択も。 |